
先日アジャスタブルなアッパーコントロールアームをインストールしたので、今度はコンピューター制御の高機能テスターにてキッチリとセッティングをしてもらう事にしました。
装着したSPC社のコントロールアームを日本で取り扱っているAMTECSさんはアライメントテスターをはじめ世界の一流自動車整備用機器の輸入をされているので、そんな最新の高機能テスターを使ってセッティングもお願いしたいところ。
とは言え、AMTECSさんでは一般ユーザー向けのサービスは行なっていないので、最新の設備を備えるサービスショップを紹介してもらう事にしました。
そこで向かったオートバックスが、平日にも関わらず混んでいたため数時間待ちを余儀なくされてしまいました。
そんな状況でも何とかその日にセッティングをしたいコッチの気持ちを察してくれたAMTECSのスタッフの方の計らいで本社のデモ機でセッティングをして頂ける事になりました!!

大して低く無い様に見えても3”のヘダース&ディープパンがセットされた状態ではロードクリアランスは意外にも狭い。
クルマそのもののサイズ的にもテスターに乗せる事が厳しいかも? と、言う中で、『とにかくやってみましょう!』と嬉しいお言葉を頂き、早速三鷹の本社に向かいました。
実際にテスターに乗せるまでには多少苦労しましたが、無事に乗せる事ができました。
測定するにあたって、まずは専用のアタッチメントをホイールにセットします。
コイツをクルマの前方にある測定器本体を挟んで2本立っているスピーカーみたいなカメラが自動追尾するだけでなく、左右カメラの相対的な位置関係を追いかけます。
つまり、作業中にリフトの高さを変更しても、カメラもその高さに常に自動でシンクロしてくれるので正確さと効率の良さはパーフェクトってワケ!

で、セット完了と同時に計測され1〜2分もすればご覧の様に画面にデータが現れます。
左は縦方向のタイヤ外径(直径)。
タイヤ自体が同じサイズであっても荷重でつぶれたり、空気圧不足などの理由で小さくなちゃいます。
そして、右はキャスター、キャンバーなど4輪のデータです。
データ上で判断する限りベルベちゃんは、フロントのネガティブキャンバーがきつく、かなりトーアウトな感じ。
リアのアクスルの方向がボディーのセンターラインに対して右側に向いている事が発覚!
せっかくアジャスタブルなコントロールアームをインストールして緻密なセッティングをしようとも、最終的にクルマが進んでいく方向(スラストライン)は、そのクルマがFF、FRに関係無くリアアクスル(後軸)で決定されます。
つまり、この娘は真っすぐ走っているつもりでも、実際はガニ股で右斜めに犬走りしてたって事です。
大体、40年以上も古いモノコック車でスラストラインがキチッと真っすぐな方が稀かも。
ツ〜事で、フロントはさておき何はともあれリアのスラストラインを正常にする事が先決!

そこで登場したのがリーフスプリング車のスラストアングルからホイールベース&リアセットバックも調整可能にするスラストアライメントプレート!
今回使ったコチラは60mm~70mm幅用(SPC#63020)ですが、リーフの幅に応じて3種類が用意されております。
本来はアクスルとリーフは互いの凹凸がかみ合って位置関係はきまっているのですが、アクスル側(幅の狭い方)、リーフ側(幅の広い方)にそれぞれプレートを取付けた状態でスライドさせ正しい位置が決まったらそこで圧入すると完全に固定する事が出来るのです。
何ともシンプルだけどお利口なパーツです!
調整中は互いが噛み合ない様に樹脂のプレートを間に挟んだ状態にしておきます。

リアアクスル全体が右側に向いているので、後輪の左側をほんのチョットだけ後ろ方向に引っ張れば良い訳です。
でも、流石に人力では大変なのでタイダウンを使って少しづつ引っぱります。

リアルタイムで表示される画面の数値を見ながら調整して行きます。
左が調整前、0 13’を0 00’まで持って行き完全にボルトを締め付けた調整後の状態では0 03’となりました。
それでも0 06’程度は許容範囲内だそうです。

スラストラインが整った所でフロント側のセッティングです。
コチラも左が調整前。
測定結果は実際の見た目以上にネガキャンだな〜。
それにしても測定値がリアルタイムで表記されるので、コントロールアームは装着されたままの状態でロッドをひねるだけ。
キャスター&キャンバーを同時に望みの数値に合わせる事も簡単かつ正確に行なえます!!
テスター&アッパーアームの精度の良さをリアルに感じ取れる瞬間でした。

最終的に運転してみてもリアのスラストラインがキッチリと真っすぐになり直進安定性が明らかに良くなりました!
それから、キャンバーは -1 30’以内に納め、キャスターを若干減らした事で僅かにハンドルが重くなった様な気がします。
それでもハンドルに伝わって来るバイブレーションも軽減され全体的に引き締った感じになりました。
車高を落とす事でせっかくカッコ良くなってもハンドリングや乗り味がスポイルされては×。
そ〜ゆ〜意味で今回はスタイルと性能の両方を向上させる事ができやした!
テクノロジーに感謝ですナ〜!